むちうち被害者が受ける検査
1 むちうちの特徴
交通事故の被害者の方によく出る症状の一つとして,むちうちがあります。
むちうちになると,痛みやしびれ等が出ますが,よく問題になるのが,「本当に痛みやしびれがあるのか?」ということです。
なぜなら,むちうちの場合,被害者の方は強い痛みを感じていても,その原因が,レントゲンやMRI画像にはうつらないことが多く,本当に痛みがあるのかどうか,被害者以外の人が見たときに客観的に判断することが難しいからです。
そのため,強い痛みがあるのに病院にほとんど通っていない人等は,本当に痛みが生じているのか疑われてしまうこともあります。
そんなときに,検査を受けることで,痛み等があることを客観的に証明することができる場合があります。
2 むちうち被害者が受ける検査
- ⑴ 握力テスト
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むちうちになった場合に,手に力が入らず,握力が低下したり,左右の握力に大きな差が生じたりすることがあります。
握力テストは一つの目安とはなりますが,握力が低下していることのみをもってむちうちであることを証明することは難しいです。
- ⑵ 深部腱反射検査算
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この検査は,腱を打診して,その反射を診る方法です。
腱をたたくことにより,どこの部位で神経の異常が起きているかを判断することができる場合があります。
異常が出ている神経を判断することができるという点で有効な検査方法です。
- ⑶ スパーリングテスト
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頭を,痛みを感じる側に倒して押し付けたときに,肩から上肢にかけて痛みやしびれが生じる,悪化するかどうかをみる方法です。
このテストをすることにより,痛みやしびれが生じたら神経異常があると判断されます。
- ⑷ ジャクソンテスト
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頭を後ろに倒して押し付けたときに,上肢に痛みが生じるかどうかを判断する方法です。
このテストをすることにより,痛みが生じたら神経異常があると判断されます。
3 弁護士へのご依頼
このように,むちうちは,とても専門的な分野であり,これらの検査があることを知らない被害者の方もたくさんいます。
痛みやしびれが強い場合は,一度医師と相談して,検査を受けてみるのも選択肢の一つです。
また,これらの検査で異常が出なかった場合でも,それだけでむちうちであることを証明できないということにはならないので,詳細については,一度弁護士に相談してみることをおすすめします。
弁護士法人心には,交通事故を扱っている弁護士が多数在籍しているので,交通事故に遭って不安な方,むちうちの被害に遭った方は,ぜひ一度,弁護士法人心までご連絡ください。